The Orthomolecular Times

【新着記事】2024.5.7 分子栄養学の基礎用語「血糖値」、「糖質」、「GI値」、「GL値」って何ですか?

各種検査について

血液検査の意義①「血液検査で身体の状態を見える化」

個別化医療のための血液検査について

分子栄養学(※分子栄養学とは①)に基づいた栄養療法では、個体差(※分子栄養学とは⑥)をとても大切にしています。

分子栄養学は、一人ひとりの自己実現を目指す医療のための理論です。

その一人ひとりの個体差を、より明確に表してくれるものの代表が血液検査です。

血液には、私たちが食事からとり込んだもの、そしてそれを代謝(※分子栄養学とは⑤)してできた身体に必要なもの、排泄するべきもの、そのようなものが溶けこんでいます。そして、その情報は、身体の状態や飲んだり食べたりした内容を反映して常に変化しています。

この仕組みを利用して、血液中の成分を詳しく調べ、全身の健康・栄養状態を数値として客観的に把握することを提唱しています。「今の自分の身体の状態」を数値化することによって、「自分の状態を目で見る(可視化する)」ことが、栄養状態も含めた「今の自分」を知る大きな手掛かりとなってくれると考えています。

分子栄養学における血液検査の目的は、病気の予防と治療です。

●予防目的:栄養状態を知る、臓器や器官の機能を知る、身体の障害の程度を知る

●治療目的:病態の経時的変化を知る、病気の部位の拡がりを知る、治療方法の選択の参考にする

分子栄養学の分野では、「単に病気でないだけでなく、不調がなく本当に健康だと言える状態かどうかを調べる」こと、全身の健康状態を把握することを目的に、一般健康診断の検査項目数以上が必要であると考え、60項目を超える詳細な血液検査を推奨しています。

詳細な血液検査により、まず「今」の健康・栄養状態を捉えます。そしてその結果とともに必要に応じたさまざまな他の検査結果を総合的に判断することで、より適切な個体差を考慮した最適な栄養素の量(オプティマムドーズ)の補給をしていくことを提唱しています。

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