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2025.4.28 分子栄養学の食事「タンパク質を多く含む食品」

食事

分子栄養学の食事「タンパク質を多く含む食品」

タンパク質を多く含む食品には、どんなものがあるでしょう。

心と身体の健康のために、毎日食事で摂る必要のある必須栄養素タンパク質。

今回は【魚介類、肉類、卵類・乳類、大豆製品・ナッツ類・野菜類、穀類・いも類】

・大人が食べる1食分の食品

にどのくらいのタンパク質が含まれているかを見ていきましょう。

自分の目的に応じた、分子栄養学的なタンパク質補給にお役立てください。

魚介類のタンパク質含有量※1

食品1食分目安1食分重量タンパク質(g)
秋鮭(白鮭、天然、生)切り身(大)1枚80g18.9
さば(マサバ、生)切り身(大)1枚100g17.8
マイワシ(皮つき、生)中2尾可食部 100g16.4
さんま(皮つき、生)中1尾可食部 100g16.3
うなぎ(かば焼き)中 1/2枚80g15.4
たらばがに(ゆで)足大2本可食部 90g12.9
イカ(剣先イカ、生)刺身1人前60g7.6
ほたてがい(刺身用、貝柱、生)中2個40g4.9
タコ(みずだこ、生)刺身1人前50g4.7
あさり(缶詰、水煮)1/2缶あさりの身 25g3.9
牡蠣(養殖、生)小3個可食部 48g2.4

肉類のタンパク質含有量※1

食品1食分目安1食分重量タンパク質(g)
鶏ささみ(生)2本110g21.7
牛ヒレ(赤肉、生)ステーキ1枚(小)120g19.9
豚ロース(赤肉、生)ステーキ1枚100g19.3
鶏むね肉(皮なし、生)中 1/2枚100g19.2
豚もも(赤肉、生)薄切り(大)3~4枚100g17.9
牛サーロイン(赤肉、生)ステーキ1枚(小)120g17.4
鶏むね肉(皮つき、生)中 1/2枚100g17.3
鶏もも肉(皮つき、生)中 1/2枚100g17.0
豚ばら(脂身つき、生)薄切り(大)3~4枚100g11.6

③卵類・乳類のタンパク質含有量※1

食品1食分目安1食分重量タンパク質(g)
鶏卵(全卵、生)1個可食部 55g6.2
うずら卵(水煮)5個可食部 45g4.4
ヨーグルト(全脂無糖)1食分100g3.3
鶏卵(卵黄、生)1個20g2.8
カマンベールチーズ小1カット15g2.7

④大豆製品・ナッツ類のタンパク質含有量※1

食品1食分目安1食分重量タンパク質(g)
凍り豆腐(乾)1個16g8.0
焼き豆腐1/3丁100g7.8
木綿豆腐1人前100g6.7
糸引き納豆1パック40g5.8
絹ごし豆腐1人前100g5.3
落花生(殻付き、乾)8さや(大)分可食部 14g3.4
カシューナッツ10粒15g2.9
くるみ(煎り)5粒15g2.0
アーモンド(乾燥)10粒10g1.9

⑤野菜類のタンパク質含有量※1

食品1食分目安1食分重量タンパク質(g)
枝豆(ゆで)30さや分可食部 50g4.9
そらまめ(ゆで)普通の粒5粒可食部 20g1.6
モロヘイヤ(ゆで)小鉢1皿分70g1.5
ほうれん草(ゆで)小鉢1皿分70g1.5
大豆もやし(ゆで)1/4袋50g1.1
小松菜(ゆで)小鉢1皿分70g1.0
たけのこ(水煮)チンジャオロース1人分50g1.0
ブロッコリー(ゆで)小房(小)3つ分30g0.8
緑豆もやし(ゆで)1/4袋50g0.6

⑥穀類・いも類のタンパク質含有量※1

食品1食分目安1食分重量タンパク質(g)
オートミール1食分30g3.7
胚芽精米(めし)小さめ茶碗 4/5杯100g2.2
さつまいも(皮つき、蒸し)中 1/4本60g0.4

タンパク質は毎日しっかり摂取する必要のある3大栄養素

タンパク質は私たちの健康に欠かせない3大栄養素のひとつです。生命活動の要となる必須栄養素として、身体と心の両方を支える重要な役割を果たしています。

健康な身体と心を維持するためには、良質なタンパク質を含む食品を日々の食事に取り入れることが大切です。上記で見てきたように、肉、魚、卵、大豆製品、乳製品、ナッツ類がタンパク質の優れた供給源となります。

頭の先からつま先まで、タンパク質は私たちの身体を形づくる基本的な構成要素です。

タンパク質は皮膚、髪の毛、爪、筋肉、骨、内臓など身体の材料となるだけでなく、さまざな生体機能を調節する重要な役割も担っています。体内では多くの化学反応(代謝)が同時進行していますが、それらをサポートしているのが「酵素」というタンパク質です。
※代謝=異化×同化

興味深いことに、タンパク質は私たちの心の健康にも大きく関わっています。脳内の神経伝達物質の多くはアミノ酸(タンパク質のいちばん小さな構成単位分子)から作られており、気分や感情のコントロールに重要な役割を果たすと考えられています。セロトニンやドーパミンも、タンパク質に含まれるアミノ酸から合成されます。
※心が元気になる栄養素:タンパク質

タンパク質は日々の生命活動のために常に代謝(分解されたり、新しく作り替えられたり)されています。つまり、私たちの身体や心を構成するタンパク質は常に新しく生まれ変わっているため、その分のタンパク質を毎日摂る必要があります。

健康な心と身体のためにどのくらいのタンパク質が必要?

分子栄養学では、個体差を考え、大人の身体を健康に保つために

・1日当たり体重1kgにつき約1.0~1.5g

のタンパク質摂取をお勧めしています。

例えば体重60㎏の人は、毎日60~90gということです。

タンパク質は身体の中で分解(異化)・合成(同化)を繰り返すほか、毎日髪の毛や爪、垢、便中など体外に失われます。この失われる分をしっかりと補充することが、タンパク質の正常な代謝を維持する秘訣です。
※必ず摂る必要がある必須栄養素「タンパク質」

分子栄養学では詳細な血液検査による医師のモニタリングのもと、個体差に沿った至適量のタンパク質補給による健康増進を目指します。

しかし未消化のタンパク質は腸にすむ悪玉菌のエサになり、腸内環境の乱れのもとになります。タンパク質はよく噛んで食べてしっかり消化し、腸内環境を整えましょう。
※分子栄養学的リーキーガット症候群対策②

健康を維持増進するために必要かつ適切な糖質、良質な脂質、食物繊維、ビタミン・ミネラルの摂取。ぜひ毎日の食事で賢く良い食品を選び、分子栄養学に基づく栄養アプローチをさらに効果的なものにしていきましょう。
※食事の基本

※1 各食品の栄養素含有量は『日本食品標準成分表2020年版(八訂)準拠.食品成分表2022(女子栄養大学出版部)』より、下記のように算出しています。
・タンパク質(g):小数第二位を四捨五入

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