The Orthomolecular Times

2024.11.18 分子栄養学と運動「骨格筋が血糖値を下げる⁉ 運動効果と「GLUT4」の仕組みをわかりやすく解説」

食事

分子栄養学の食事「普段食べている食事には、どのくらいのビタミンDが含まれる?」

今回は、私たちが普段食べている【魚介類、きのこ類、肉類・卵類・乳類、油脂類・ナッツ類・大豆製品、野菜類・海藻類・果実類】の代表的な食品1食分にどのくらいのビタミンDが含まれているかがわかります。自分の目的に応じた、分子栄養学的な至適量のビタミンD補給にお役立てください。

食品1食分に含まれるビタミンDの量

魚介類、きのこ類、肉類・卵類・乳類、油脂類・ナッツ類・大豆製品、野菜類・海藻類・果実類の1食分の食品に含まれるビタミンDの量は、以下のようになります※1。ビタミンDには動物性食品(魚介類など)に含まれるビタミンD3、植物性食品(しいたけ、きくらげなど)に含まれるビタミンD2の2種類があります。( ※表中の「(0)」は、文献などによって含まれてないと推測されるもので、実際に測定はしていないものを意味しています。)

①魚介類に含まれるビタミンD量

食品 1食分(g) ビタミンD(μg) ビタミンD(IU)
秋鮭(白鮭、天然、生) 大きめ切り身(100g) 32.0 1280
いわし(生) 中2匹分(可食部100g) 32.0 1280
さんま(皮つき、生) 中1尾(可食部100g) 16.0 640
うなぎ(白焼き) 小1/2尾(70g) 11.9 476
いくら(生) 大さじ1(18g) 7.9 317
まあじ(生) 中1尾分(可食部80g) 7.1 285
さば(マサバ、生) 切り身大(100g) 5.1 204
たら(まだら、生) 切り身大(100g) 1.0 40
しらす干し(微乾燥品) 大さじ1(5g) 0.6 24
煮干し 小20匹(6g) 1.1 44
たらこ(生) 1/3腹(25g) 0.4 16
タコ(みずだこ、生) 刺身1人前(50g) 0.1 2
牡蠣(生) 小3個(60g) 0.1 2
イカ(剣先イカ、生) 刺身1人前(60g) (0) (0)

きのこ類に含まれるビタミンD量

食品 1食分(g) ビタミンD(μg) ビタミンD(IU)
しいたけ(乾) 小2個(4g) 0.7 28
きくらげ(乾) 小2個(0.6g) 0.5 20

肉類・卵類・乳類に含まれるビタミンD量

食品 1食分(g) ビタミンD(μg) ビタミンD(IU)
卵黄(鶏卵、生) 1個分(20g) 2.4 96
鶏卵(生) 1個分(55g) 2.1 84
普通牛乳 コップ1杯(200cc) 0.6 24
豚もも(脂身つき、生) 1食分(120g) 0.1 5
鶏むね肉(皮つき、生) 1食分(120g) 0.1 5
鶏むね肉(皮なし、生) 1食分(120g) 0.1 5
カマンベールチーズ 小1カット(15g) 0 1
ヨーグルト(全脂無糖) 1食分(100g) 0 0

油脂類・ナッツ類・大豆製品に含まれるビタミンD量

食品 1食分(g) ビタミンD(μg) ビタミンD(IU)
たらのあぶら 大さじ1(12g) 1.0 44
木綿豆腐 1人前(100g) (0) (0)
アーモンド(乾燥) 10粒(10g) (0) (0)
あまに油 大さじ1(12g) (0) (0)

野菜類・海藻類・果実類に含まれるビタミンD量

食品 1食分(g) ビタミンD(μg) ビタミンD(IU)
ブロッコリー(ゆで) 小房3つ分(45g) 0 0
にんじん(皮つき、ゆで) 小1/3本(30g) (0) (0)
焼き海苔 1/2枚(1.5g) (0) (0)
みかん 中1個(可食部80g) (0) (0)

ビタミンDを多く含む食品は、鮭や青魚などの魚介類などに限られる

さまざまな食品のビタミンD含有量を比べることで、ビタミンDを含む食品は非常に限られ、鮭や青魚などの特定の魚介類に圧倒的にビタミンDが多く含まれていることがわかります。そうすることで、なぜ鮭など特定の魚介類の摂取が勧められ、そしてそれが難しい場合や目的によって、栄養補助食品(ビタミンD3のダイエタリーサプリメント。以下、サプリメント)が勧められるのかがわかります。

日本人の98%に不足との報告があったビタミンD。食生活の変化や、日焼け止め・衣服の普及などにより適切な日光浴(紫外線UV-Bを直接浴びること)からの適量のビタミンD確保が難しいと考えられ、ビタミンD3のサプリメントで適切に補給することの必要性が指摘されています。(※UV-Bの減る日本の冬、免疫のための分子栄養学的ビタミンD摂取のススメ ※日本人の98%がビタミンDが不足している⁉ 春の花粉症に備えた分子栄養学ビタミンD対策

その時、その季節に応じた「自分の個体差」に見合った至適量のビタミンD補給量を

世界中の人々の健康(公衆衛生)のために、適切な量のビタミンDを摂ることが重要視されています。ぜひ分子栄養学の健康自主管理として、その時、その季節に応じた「自分の個体差」に見合った至適量のビタミンD補給量を、医師とともに科学的に見極めていきましょう。(※分子栄養学は個体差栄養学:成功のカギは自分の “個体差” へのアプローチ

※1 日本食品標準成分表2020年版(八訂)準拠.食品成分表2022(女子栄養大学出版部)より、ビタミンD(μg)については小数第二位を四捨五入、ビタミンD(IU)については『ビタミンD(μg)』に40を乗じ、小数第一位を四捨五入して算出しています。

RELATED

PAGE TOP