The Orthomolecular Times

2024.12.16 分子栄養学と免疫の栄養素「自然免疫:好中球の働きとビタミンC」

研究センターレポート

【研究センターレポート】KYBグループ研究センターをご案内!

【はじめに】

KYBグループでは、分子整合栄養学(分子栄養学・オーソモレキュラー)業界を牽引していくため研究センターを設け、医師、生化学者、有機化学者、工学者、管理栄養士など多様な分野の専門家がひとつ屋根の下に集まり、日々さまざまな研究・開発を進めています。

当研究センターは基礎化学、臨床、メディカルデータサイエンス、学術情報の4つの研究分野に分かれています。この「研究センターレポート」では、それぞれの分野の研究について定期的に分かりやすくご紹介していきます。

第1回目は、基礎化学研究部門のご紹介!

基礎化学研究部門は、ヒト細胞を使って身体に対する栄養素の働きを研究したり、ヒト細胞が様々な条件においてどのように変化していくかを研究している部門になります。

それではどのような機器を使って研究をしているか見ていきましょう!!

蛍光倒立顕微鏡

細胞は小さすぎて肉眼では見ることができません。特に栄養素の細胞に対する効果等を分析・研究をするうえで欠かせないのがこちらの顕微鏡。

この蛍光倒立顕微鏡の特徴は、レンズがステージの下にあり、サンプルを下から観察することが出来ます。普通の顕微鏡よりはるかに高倍率で観察することができ、必要であれば細胞を蛍光に着色して、更に高い解析度で観察(撮影)することもできます。

蛍光/化学発光イメージングシステム

細胞は常に代謝(合成・分解)と呼ばれる化学反応が起きています。その中でもタンパク質の代謝はとても重要な役割を担っています。

この蛍光/化学発光イメージングシステムは、特殊なゲルを使ってタンパク質を分離することができます。その分離したタンパク質を膜に転写し、抗体の特異性を利用してターゲット(目的)とするタンパク質を識別することでその変化を検出することができます!

CO2インキュベータ

研究で使うヒト細胞は、どのように保管しているかというと、超低温冷凍庫あるいは液体窒素です。
その細胞を解凍し培養するためには、COインキュベーターが必要!!

COインキュベータは、細胞を培養するために最も適した条件(温度・湿度・CO濃度等)を常に保つ働きをしてくれます。
例えば、これを開けっ放しにしてしまうと、細胞が死んでしまうので、全ての実験はやり直しになってしまいます。

マイクロプレートリーダー

マイクロプレートリーダーは、分子栄養学の分野だけではなく生物化学や分析化学の実験などで広く使われている測定用の機器になります。

細胞(培地)に様々な栄養素を投用して培養するとどのような変化があるのか…それを解析する機械がマイクロプレートリーダーです。例えば、投与した栄養素によって細胞の増殖・生存率の違い、酵素活性の違い等を観察することができます。

自動セルカウンター

ヒト細胞を使った実験では、細胞の状態測定や定量測定が欠かせません。この自動セルカウンターを用いることで、マニュアルカウント(手動計測)と比較して、時間短縮、ヒューマンエラーの削減、実験データの再現性・安全性の向上が一気に飛躍します。

タイムラプス顕微鏡

こちらは弊社研究員が自作したEtaluma Microscope Lumascopes LS560タイムラプス顕微鏡専用インキュベーターになります!

タイムラプス顕微鏡はコンパクトな蛍光倒立顕微鏡に高解像度のカメラを備えており、幅広い用途で使用できます。数秒、数分、数時間、または数日にわたるタイムラプス観察を可能にし、毎秒最大30フレームでの録画を可能にしました。

※メーカーHPで『未分化PC12細胞(ラット副腎髄質褐色細胞腫由来)のNGF(神経成長因子)による分化誘導』としてもご紹介いただきました!

今回は代表的な6つの機器をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?学校の理科室でも目にしないような機器だったのではないでしょうか?
私たちはこのような技術と科学の力を借りて、日々科学研究に勤しんでおります。私たちの研究が社会の健康の発展に寄与することを願って、これからも研究を進めてまいります!

研究レポートは今後も定期的にお届けする予定です。次回のレポートもご期待ください!

RELATED

PAGE TOP